庭で焼くお肉は、なぜかいつもよりおいしく感じますよね。
青空の下、冷たい飲み物を片手に、家族や友人と過ごす時間。
庭BBQには、レストランでの食事とは違う楽しさがあります。
しかし、BBQの達人は、安全に楽しめる環境づくりを大切にします。
例えば、コンロを置く場所です。
床は燃えにくいか。
家やフェンスに近すぎないか。
子どもが走ってこないか。
すぐに水を使えるか。
庭BBQを心から楽しむためには、まず安全であることが大切です。
今回は、庭BBQを最後まで「楽しかった!」で終えるための外構づくりをご紹介します。

1.最初に「コンロの定位置」を決める
BBQのたびに、コンロを適当な場所へ置いていませんか。
BBQをよく楽しむなら、最初から「コンロはここ」と定位置を決めておきましょう。
コンロの置き場所には、次のような床材が向いています。
- コンクリート
- レンガ
- 石材
- インターロッキング
- 熱に強い屋外用タイル
燃えにくく、平らで、コンロの脚が安定する場所が基本です。
また、油やタレをこぼしても、比較的掃除しやすい場所がよいでしょう。
なかでもインターロッキングは、色や模様を選びやすい素材です。
庭のデザインにも自然になじみます。
小さなスペースでも構いません。
コンロ専用の場所をつくるだけで、庭BBQがぐっと楽しみやすくなります。
2.人工芝とウッドデッキは「食べる場所」にしましょう
人工芝やウッドデッキは、庭でくつろぐには魅力的です。
テーブルや椅子を置けば、気持ちよく過ごせる場所になります。
ただし、火を使う場所には向きません。
人工芝は、熱によって溶けたり縮んだりすることがあります。
ウッドデッキには、火の粉によって焦げ跡が残る可能性があります。
耐熱シートを敷く方法もありますが、シートがあれば絶対に安全とは限りません。
火の粉がシートの外へ飛ぶこともあります。
そこでおすすめしたいのが、庭を二つの場所に分ける方法です。
- コンロを置く「焼く場所」
- テーブルや椅子を置く「食べる場所」
人工芝やウッドデッキは、食べる場所として活用しましょう。
3.コンロの下だけでなく、横と上も見る
コンロを置くときは、どうしても床ばかり見てしまいます。
しかし、火の粉や熱は横へ広がり、煙は上へ昇ります。
周囲に次のようなものがないか確認しましょう。
- 家の壁や窓
- 木製フェンス
- 庭木や生垣
- 物置
- 洗濯物
- パラソルや日よけ
特に気をつけたいのが、軒下や日よけの真下です。
人は涼しく過ごせても、日よけには熱や煙が直接当たります。
屋根やシェードを設置するなら、コンロの上ではなく、食事をする場所の上がおすすめです。
4.子どもが走る場所に、コンロを置かない
子どもは、庭に出ると元気よく走り回ります。
ペットも、お肉のにおいがすると興奮して動き回るかもしれません。
そのため、家の出入口付近や、人がよく通る場所にコンロを置くのは避けましょう。
食器を運ぶ人。
飲み物を取りに戻る人。
庭を走る子ども。
お肉を狙うペット。
全員がコンロの近くを通る配置は危険です。
コンロは、人の通り道から少し外して配置しましょう。
プランターや低い柵を使い、焼く場所をゆるやかに区切る方法もあります。
完全に囲わなくても、「ここから先は熱い場所」と分かるだけで近づきにくくなります。
熱いトングや鉄板を置く専用の台も用意しましょう。
椅子や床への仮置きは、小さな事故の原因になります。

5.立水栓は「庭BBQの頼れる相棒」
安全なBBQスペースには、火を使う設備だけでなく、火を消すための準備も必要です。
近くに立水栓があれば、万一のときにもすぐ水を使えます。
ホースがコンロまで届くかも確認しておきましょう。
屋外で火を使う際は、消火用の水を準備し、火から目を離さず、使用後は完全に消火することが大切です。
立水栓は、消火のためだけの設備ではありません。
手を洗う。
野菜を洗う。
汚れた道具を軽くすすぐ。
床へこぼしたタレを流す。
庭BBQでは、想像以上によく働いてくれます。
これから外構を計画するなら、コンロと食事席の両方から使いやすい場所に立水栓を設けるのがおすすめです。
6.煙は、目隠しフェンスを越えていく
高いフェンスを設置すれば、周囲を気にせずBBQを楽しめそうに思えます。
しかし、フェンスが遮ってくれるのは、主に視線です。
煙やにおい、話し声までは防げません。
コンロの位置を決めるときは、隣家の窓や洗濯物の位置も確認しましょう。
普段の風向きも考える必要があります。
脂が炭へ落ちにくいグリルや、煙の少ないガス・電気グリルを選ぶ方法もあります。
フェンスを設置する場合も、コンロのすぐ近くに木製フェンスを配置するのは避けましょう。
庭の中だけを見るのではなく、煙がどこへ流れるかまで考える。
ここまでできれば、かなりの達人です。
7.着火剤の追い足しはしない
なかなか炭に火がつかない。
そんなとき、着火剤を追加したくなることがあります。
しかし、一度火をつけた後の追い足しは厳禁です。
残り火が見えなくても、突然大きな炎が上がることがあります。
炎が飛び散り、離れた場所にいる人の衣服へ燃え移る事故も起きています。
火が弱いときは着火剤を足さず、火起こし器などを正しく使いましょう。
火おこしは、勢いよりも説明書です。
ここで腕前を見せなくても、お肉がおいしく焼ければ十分です。
達人の庭をつくる安全チェック
外構を計画するときは、次の項目を確認してみましょう。
- コンロ専用の燃えにくい床がある
- コンロを平らに置ける
- 家や木製フェンス、植木から離れている
- コンロの上に日よけや軒がない
- 子どもが走る場所から外れている
- 焼く場所と食べる場所が分かれている
- 立水栓やホースが近くにある
- 煙が隣家へ流れにくい位置になっている
すべてを一度にそろえる必要はありません。
庭の広さや家族の過ごし方に合わせて、優先順位を決めることが大切です。
まとめ|BBQの達人は、肉を焼く前に庭をつくる
庭BBQに必要なのは、ただ広い庭ではありません。
安全にコンロを置ける場所。
家族が火の近くを何度も通らなくてよい配置。
すぐに水を使える設備。
そして、ご近所にも気持ちよく過ごしてもらうための工夫。
こうした外構があってこそ、庭BBQを心から楽しめます。
BBQの達人は、肉を焼く前から勝負を始めています。
「庭でどのように過ごしたいか」を考え、そこから逆算して庭をつくる。
それが、安全で長く楽しめるBBQ空間への近道です。


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